経団連の米倉弘昌会長は13日、日本と東南アジア諸国連合(ASEAN)特別首脳会議に出席するため来日中のフィリピンのアキノ大統領と東京都内で意見交換した。
アキノ大統領は先月の台風30号の被害について「復興は軌道に乗りつつある。台風前より良い状態にしたい」と意欲を示したうえで「ぜひ日本の投資を継続してほしい」と要請した。米倉会長は「自然災害リスクに備えるには民間の知恵や資金力を生かすことだ」と述べ、日本企業に協力の用意があることを示唆した。
米倉会長はまた今年5月に交渉が始まった東アジア包括的経済連携協定(RCEP)に触れ「開かれたビジネス環境が実現すれば両国の経済関係は深く強いものになる」と述べ、協定の早期実現に向けた協力を求めた。