世界で10番目の人工衛星搭載のロケット打ち上げ国となり、当時の李明博(イ・ミョンバク)大統領は「本格的な宇宙科学時代を開く第一歩を踏み出した」と成功を祝福した。メディアも自国の国際的地位が向上したと浮かれ、「10大ロケット開発国入り」などと持ち上げていた。
ただ、ロシアと共同で開発された羅老号は、09年8月と10年6月にも打ち上げられたが、いずれも衛星の軌道投入に失敗。13年の成功は3度目の正直となったわけだが、その前年10月と11月の2度にわたり、直前に異常が見つかり延期された経緯がある。
一方で韓国教育科学技術省によると、ロシアとの技術協力は13年の羅老号で最後とし、今後は20年までに、独自技術による3段式ロケットを開発し打ち上げる計画としている。