インドネシアの新車販売が好調を維持している。現地紙ジャカルタ・グローブによると、自動車各社のデータを合計した今年1~10月の販売台数は101万8786台となり、前年同期の92万3071台から約10%増加した。
昨年の同国の新車販売台数は111万6230台で、史上初めて100万台を突破した。インドネシア自動車製造業者協会(ガイキンド)は今年の目標を110万~115万台に設定している。専門家は昨年実績を超えるのはほぼ確実で、120万台突破もみえてきたと分析した。
同国の自動車シェアは日系メーカーが9割以上を占める。メーカー別の首位はトヨタで、1~10月の販売台数は35万7332台だった。
以下、ダイハツが15万4156台、スズキが13万4428台などで続いた。
インドネシアは7~9月期の国内総生産(GDP)成長率が前年同期比5.6%となり、4年ぶりの低水準を記録するなど経済成長が鈍化している。6月には燃料価格が4割ほど引き上げられ、以降10月末までに為替相場で通貨ルピアが最大で約18%下落した。