「中国刺激」オスプレイに懐疑的論調はいかがなものか 被災者支援に活躍望む (4/4ページ)

2016.4.19 17:09

  • 住宅に囲まれた普天間飛行場に並ぶオスプレイ=2015年9月
  • 救援物資を届けるため到着した、米軍の垂直離着陸輸送機オスプレイ=18日午後、熊本県南阿蘇村(松本健吾撮影)
  • 被災者への救援物資を積んだ米軍の新型輸送機オスプレイ=18日午後、熊本県南阿蘇村(山田哲司撮影)
  • 南阿蘇村の白水運動公園に水、食料、毛布などの救援物資を運ぶオスプレイ=18日午後5時9分、熊本県南阿蘇村(本社ヘリから、竹川禎一郎撮影)


 だが、機内に沖縄の地元紙、琉球新報の特派員の姿はなかった。試乗したらその安全性をレポートしなければならず、日ごろのネガティブキャンペーンと矛盾するからではなかったのか。

 オスプレイの専門家、リチャード・ウィトル氏はかつて、共に昼食をとりながら私にこう語った。

 「軍用機に100%の安全性を求める方がナンセンス。危険な航空機なら搭乗員は救命用パラシュートを付けるはずだ」

 大手紙や地元紙は安全性のほか、中国を刺激するという論調でオスプレイの存在そのものに懐疑的だ。有用な航空機を疫病神のように忌み嫌う向きは、熊本での献身的な彼らの救援活動を、どのような思いで見つめているのだろうか。

(九州総局長 佐々木類)

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