今回、韓国政府は「公館の安寧・威厳の維持の観点から懸念していることを認知」(尹外相)したとし、ようやく日本の抗議を受け入れた。しかし、挺対協は像の撤去・移転を「絶対に受け入れない」と猛反発。むしろ、「日本の大使が像の前で追悼せよ」と要求している。
韓国メディアも「いつかは韓国社会での合意で移転はできようが、その象徴性のため韓国政府が一方的に移転できない」(朝鮮日報)と否定的だ。
また、説得が実現して慰安婦像が日本大使館前から撤去されても、別の場所に移設される可能性が高い。像は大使館前だけでなく韓国各地で増え続けており、昨年から今年にかけ、ソウル市内の別の場所や地方で新たに複数設置された。外相会談ではこれらの慰安婦像には言及していない。
韓国だけでなく、米国各地にも慰安婦の碑や像が設置されている。韓国紙は「韓国政府には処理できない。海外で設置された像に何ができるのか」と言い放っている。