安倍晋三首相(自民党総裁)の任期満了に伴う党総裁選は8日、告示される。首相以外に立候補がない場合、8日中に無投票再選が決まる。
一方、出馬に意欲を示す、野田聖子前総務会長が立候補を模索し、必要な党所属国会議員20人の推薦人集めを続けている。
告示日8日の立候補届け出時間は、午前8時から午後8時半まで。無投票の場合は、近く開かれる両院議員総会で正式に了承される。選挙戦となった場合、開票は20日。
野田氏をめぐっては、尾辻秀久元参院副議長が推薦人となる意向を固めたほか、古賀誠・元幹事長や山崎拓・元副総裁ら引退した重鎮が水面下で関係議員に呼び掛けるなどしているが、6日時点で20人には達していないもようだ。
野田氏が出馬した場合でも、党内7派閥の推薦を受けている首相の再選は揺るがない状況で、首相は来夏の参院選を見据え、10月上旬にも党役員人事と内閣改造を行う方針だ。
≪「何のため?」 野田氏、広がらぬ支持≫
自民党総裁選への出馬に意欲を示す野田聖子前総務会長が推薦人集めに苦戦している。野田氏の訴えは、総裁選で党内議論を喚起したいという一点だけが強調され、支持は広がりを見せていない。