パリッモチッの食感
開店してまだ約1年7カ月だが、既にここで焼かれるピッツァは情報誌などでも紹介され、若いOLらを中心に支持を集めている。そんな自慢のピッツァについて木澤敦・店長兼料理長は「生地が薄いローマ風と違い、うちが提供するのはそれより生地が厚く、コルチョーネ(縁)が膨らんでいるのが特徴的なナポリピッツァで、小麦粉も独自ブレンドにこだわっています」と胸を張る。
その生地を500度の石窯を使って90秒で焼き上げる。石に蓄えられた熱が輻射熱(ふくしゃねつ)となり、生地の水分を一気に飛ばすので、外がパリパリ、中がモチモチの自慢のピッツァが出来上がる。
さらにこのお店のピッツァは「トマトソースを使わず、甘みが強くジューシーなアイコトマトの中でも特に新鮮なものを使っている」(木澤氏)ことで他店と差別化を図っている。
というわけで早速、定番の「水牛モッツァレラのマルゲリータ」をいただいた。直径9インチ(約23センチ)で約150グラムとやや小さめだが、確かに外はパリパリ、中はモチモチという絶妙の食感に加え、アイコトマトの甘さとジューシーさはほとんど果物と同じという驚きのおいしさ。人気が出るのも当然か。