【大人の時間】
週末や休日には内外の観光客らでにぎわう三条通を少し南に下った通り沿いに今年4月、オープンした「kitekite京都本店」。伏見稲荷大社の千本鳥居や京都タワーといった京都のランドマークや街並みをモチーフにデザインしたユニークなTシャツや小物類を展開するお店だが、パンチのきいたデザインのTシャツやユニークな商品名が受けて、いまや中国人も大量購入する人気の京都土産として知名度をぐんぐん高めている。
京ことばの「来て!来て!」をブランド名に冠したkitekiteは、全国の百貨店などで商品展開するアパレル企業、青野(本社・京都市右京区)が昨春立ち上げた新ブランドだ。
日本の伝統色とポップアート
山本英夫・営業商品統括部長(47)によると、1923(大正12)年に創業した青野株式会社はアパレル事業のほか、京都市左京区で日本庭園「白龍園」も運営しているが、「子供服だけでなく家族で楽しめる新ブランドを立ち上げようと思った」(山本氏)のがきっかけだという。