野党再編に異論ないが…
松野氏は会談後、記者団に「志を同じくするほかの野党勢力に声を掛ける」と強調した。「『年内に100人規模』との思いは変わっていない」とも語り、幅広い勢力の結集に意欲を示した。ただ、「野党勢力の結集」には賛同した岡田氏だが、合流には「今考えているわけではない」と記者団に明言し、「合流」「新党」に言及しなかった。
松野氏は8月30日、記者団に橋下氏を慰留する意向を示しながら、岡田氏と会談することも表明した。昨年9月に発足した維新が1年も経ずに割れることは本来、党代表として最も避けるべき事態だが、松野氏の念頭には、もはや「次」しかないかのようだ。
一方、民主党の大勢も野党再編自体に異論はない。党幹部は「このタイミングで(両党首が)会談すること自体が大きなメッセージだ」と解説する。だが、岡田氏はあくまで民主党の存続が前提だ。枝野幸男幹事長も「まずは民主党がしっかり野党第一党として期待と信頼を取り戻す」と再編に慎重な姿勢を示す。