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「松野維新」失速 1カ月で分裂状態 橋下氏、安保対案に消極姿勢「決定に従う」 (1/4ページ)

2015.6.19 08:30

定例会見に臨む維新の党最高顧問の橋下(はしもと)徹大阪市長=2015年6月18日午後、大阪市北区の市役所(共同)

定例会見に臨む維新の党最高顧問の橋下(はしもと)徹大阪市長=2015年6月18日午後、大阪市北区の市役所(共同)【拡大】

  • 維新の党の松野頼久代表=2015年5月25日、東京都千代田区(共同)
  • 維新の党の1カ月=2015年5月17日~2015年6月18日

 維新の党の路線対立が鮮明になっている。最高顧問の橋下(はしもと)徹大阪市長(45)が最近、安全保障に関する積極的な発信を再開。安倍晋三政権との関係も強めている。一方、19日で就任1カ月を迎える松野頼久代表(54)は、当初こそ民主党を含む野党再編の必要性を熱心に訴えていたが、日に日に求心力を失っている。9月の代表選もにらみ、党内は分裂状態に陥ろうとしている。

 18日の記者会見で、就任1カ月を振り返った松野氏。「慣れないことを1カ月何とかやってきたなという感じだ」と、終始厳しい表情を崩さなかった。

 影潜めた野党再編

 松野氏は先月24日の記者会見で「年内」に「100人以上」の野党再編を目指すと宣言。民主党など他の野党の再編派とも積極的に会談を重ねてきた。

 これに危機感を抱いたのが、馬場伸幸国対委員長(50)や遠藤敬国対委員長代理(47)ら大阪系議員だ。「改革に後ろ向きな民主党左派も含む再編になるのでは」とにらみ、6月に入ると「反民主」で政府・与党との協調に動いた。大阪系は「同一労働・同一賃金」推進法案でも与党との共同提出を主導。すると、野党再編をめぐる松野氏の発言は影を潜め、党内からは「松野氏が党内をグリップできないことを露呈した」との声も漏れた。

橋下氏の発信力「復活」

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