新薬データの保護期間は、米国が10年未満を検討する姿勢をみせる一方、オーストラリアは5年とする立場を崩していない。ニュージーランドは5年を上回ることを容認する考えを示したという。日本は8年を軸に各国に歩み寄りを促している。
乳製品では、日本は米国、オーストラリア、ニュージーランドに計7万トン程度の低関税枠の設定を提案している。ニュージーランドからは単独で7万トン超の輸入枠を要求され、交渉は難航している。米国、オーストラリアとも折り合えていない。日本はコメ、牛・豚肉、乳製品など農業重要5項目を関税撤廃の例外としたい考えで、国内では農産物の保護を求める声も高まっている。(共同/SANKEI EXPRESS)