海外派遣中に自衛隊員が武器を不正使用した際の罰則については「今回の法制とは別途、不断の検討を行っていく」と述べた。武器の不正使用は国内なら1年以下の懲役となるが、刑法の国外犯処罰規定が事実上、3年以上の懲役となる罪に限定していることとの兼ね合いから、法案への罰則盛り込みは見送られていた。
≪野党は賛否まだら模様 6会派が初質問≫
参院平和安全法制特別委員会は29日、民主党を除く野党8会派が質問に立った。このうち衆院で質問の機会がなかった6会派も初登場し、野党は3党のみの参加だった衆院特別委と様相が一変。賛成、反対とそれぞれの立場で多種多様の質問を政府に投げかけた。
次世代の党の和田政宗(まさむね)政調会長(40)は冒頭、「わが党は衆院では野党で唯一法案に賛成した」とアピール。次世代の党は衆院で2議席あるが、特別委で委員が確保できなかった。法案賛成の立場の野党が特別委に登場するのは初めてとなった。