2008年には独裁廃止を訴えた「〇八憲章」を起草した劉暁波(りゅう・ぎょうは)氏=ノーベル平和賞受賞=を拘束し、国家政権転覆扇動罪で投獄。その後も人権派弁護士の浦志強(ほ・しきょう)氏や改革派女性ジャーナリスト、高瑜(こう・ゆ)氏ら多くの知識人や活動家らの拘束や逮捕が続いている。ウイグル族、チベット族への抑圧も強化しており、海外から批判を受けている。
今回の人権派弁護士らの一斉連行についても、米国は、国務省のカービー報道官が声明で、今月施行された「中国国家安全法」を根拠に、中国で「広範な人権侵害」が行われていると指摘。平和的な手段で人権を追求する市民の権利を尊重するよう訴えた。
カナダの駐中国大使も釈放を促す声明を発表。法治を尊重するよう中国側に求めた。
一方、日本は岸田文雄外相が記者会見で「自由、基本的人権の尊重、法の支配は大事にしないといけない。全ての中国人にこうした普遍的価値が保障されることを強く求めたい」と述べた。(SANKEI EXPRESS)