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【Q&A】中国弁護士摘発 人権派標的 政権への「反逆分子」警戒 (2/4ページ)

2015.7.20 08:30

家屋や農地の強制収用をめぐる公判で、当局に抗議する王宇氏(左から4人目)=2015年4月、中国・江蘇省蘇州市(共同)

家屋や農地の強制収用をめぐる公判で、当局に抗議する王宇氏(左から4人目)=2015年4月、中国・江蘇省蘇州市(共同)【拡大】

 弁護士らは、弱者の味方となり、党・政府に代わる存在として影響力を広げている。習近平指導部は、各地で頻発する抗議活動が組織化され、1989年の天安門事件のきっかけになったような大規模運動が起こることを警戒したようだ。これまでにも憲政実現を訴える「新公民運動」の弁護士や法学者らが拘束されている。盲目の人権活動家、陳光誠(ちん・こうせい)氏や人権派弁護士、高智晟(こう・ちせい)氏も摘発された。

 Q 今回はどんな容疑がかけられたの?

 A 国営通信の新華社は、弁護士が陳情者らを組織して「敏感な事件」の現場に派遣し、問題を政治化させていたと指摘した。2012年以降、こうした事案が約40件あり、公安省が全国の弁護士や活動家の摘発を進めていると報じた。

 別の国内メディアは「思想面で問題がある人物がおり、中国の政治制度を根本的に認めていない」と批判。政権への反逆として、国家政権転覆扇動などの重大容疑がかけられる可能性もある。

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