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【野口裕之の軍事情勢】五星紅旗を代紋にする国営極道=中国共産党  (1/7ページ)

2015.5.18 11:30

今年3月、パラオ・コロール島南西沖の海中に沈む旧日本海軍の給油艦に結び付けられていた中国国旗「五星紅旗」。単なる悪戯ではすまされない暗示的な“事件”であった=2015年(共同)

今年3月、パラオ・コロール島南西沖の海中に沈む旧日本海軍の給油艦に結び付けられていた中国国旗「五星紅旗」。単なる悪戯ではすまされない暗示的な“事件”であった=2015年(共同)【拡大】

 日本国憲法に失望する国民にはぜひ、中国憲法に触れてほしい。わが国憲法がまとも? に見える。何と、二章では《言論・出版の自由》を記載する。中国共産党の一党独裁下、言論弾圧が日常の情景である現実との乖離は笑止だが、《生存権》との関係を知れば笑えない。共産党にとり死守すべきは生存権で、その守護神が共産党。従って「命を保障してやるのだから、自由権ごときは我慢せい」という理屈なのだ。

 実際天安門事件(1989年)では、自由権を行使した無辜が生存権を奪われ虐殺された。凶暴性に加え、人としての常識を棄てないと悪鬼の蛮行は完遂できない。ただ常識を棄てると、自らの悪行が周りに知れていないと思い込む。例えば、国内外で広く知れ渡る治安維持に備えた西側思想遮断工作を、今さら「機密」扱いにしてしまう。それでも《安全》に《自信》がなく、裏返しとして《理論・進む道・制度》に関する《三つの自信》スローガンを強調。さらに米国など自由を要求する「異民族の侵入」を恐れ、南シナ海に“防衛識別圏”という「万里の長城」を造る。

 習近平・国家主席(61)ら指導者は大哲であるかのような風格を装い、偉そうに儒者の格言を引くが、あらゆる種類の人権弾圧や侵略行為を試している。自由や国際秩序の順守なくば、永遠に安全を獲得できない真理を知らぬ独善は滑稽な分、狂信性を際立たせる。

北京の裁判所は4月、ジャーナリストに懲役7年の判決を下したが…

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