では、一口。ふくよかな香りとうま味が広がる。「お茶がこれほどおいしいとは…」。ペットボトルのお茶にすっかり慣れてしまった身には感動ものだ。カフェで提供されるお茶は5種類。「瑞玉」と「千早振」の玉露、「オリジナルブレンド」「綾鷹煎茶」「季節のお茶」の煎茶、いずれも上林春松本店が選定した茶葉だ。
茶葉によって、湯の温度や抽出時間が違う。選んだお茶に合わせたいれ方をスタッフが説明し、客自身がお茶をいれる。ほとんどの客が「こんなに違うなんて…」「家でもやってみます」と、日本茶の魅力を改めて実感するそうだ。
美術品のよう 貴重な和菓子
和菓子にも注目したい。京都に工房を構え、月に1度だけ販売するという「日菓」の和菓子を提供する。「日菓」は、和菓子を作品としてとらえ、展覧会や作品集の出版などで話題を集めている女性2人の創作ユニット。なかなか手に入らない和菓子が常時カフェでいただけるというのはうれしい。
オリジナルの「あかがね」、時計の3時を表現した「3時」、月面着陸をイメージした「アポロ」の3種類(各500円)の和菓子が用意されている。定番の「あかがね」以外は季節ごとに変わる予定だ。