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風味、驚き、美しさ 「抹茶を食べる」懐石 辰巳屋 (1/4ページ)

2015.2.9 15:50

茶器に盛られた八寸。ゆばとカニ身の抹茶和えや百合根の抹茶かけなど=2015年1月29日、京都府宇治市(志儀駒貴撮影)

茶器に盛られた八寸。ゆばとカニ身の抹茶和えや百合根の抹茶かけなど=2015年1月29日、京都府宇治市(志儀駒貴撮影)【拡大】

  • 乾燥ゆばを衣にした「車エビの東寺揚げ」。抹茶塩でいただく=2015年1月29日、京都府宇治市(志儀駒貴撮影)
  • 「心に残る料理を」と語る八代目の左聡一郎さん(左)と、細やかな気配りで客をもてなす若女将=2015年1月29日、京都府宇治市(志儀駒貴撮影)
  • 名物の「抹茶豆腐」。厳選された素材と、こだわりの手法でまる3日かけて作られる=2015年1月29日、京都府宇治市(志儀駒貴撮影)
  • 新鮮なお造り。「よい食材を自分の目で確かめて仕入れる」という左さん=2015年1月29日、京都府宇治市(志儀駒貴撮影)
  • しめのご飯「鯛の茶飯」は、碾茶をまぶしていただく=2015年1月29日、京都府宇治市(志儀駒貴撮影)
  • デザートの数々。左から、自家製抹茶チーズケーキ、イチゴ、フレッシュキウイ、さつまいものレモン煮、おからのドーナツ=2015年1月29日、京都府宇治市(志儀駒貴撮影)
  • 宇治川が望める座敷からは四季折々の眺めが楽しめる=2015年1月29日、京都府宇治市(志儀駒貴撮影)
  • 風情あるたたずまいの「辰巳屋」=2015年1月29日、京都府宇治市(志儀駒貴撮影)

 【京都うまいものめぐり】

 「お茶を食べる」という発想から生まれた抹茶料理を供する「辰巳屋」。世界遺産・平等院鳳凰堂の東隣、宇治川のほとりにたたずむ老舗料理屋だ。茶どころ・宇治の地で1840年頃に茶問屋として創業、1913(大正2)年に料理屋となった。伝統的な京料理の随所に抹茶が使われた料理の数々は、驚きとともに“口福”をもたらした。

 京都府南部に位置する宇治は風光明媚(めいび)な土地柄で平安貴族の別荘地だったという。宇治茶の栽培が始まったのは鎌倉時代とされ、今でも日本有数の茶どころだ。茶問屋からお茶を使った料理を供する料亭となって100余年の「辰巳屋」。まずは、先代が考案したという名物の「抹茶豆腐」をいただいた。

 手間と厳選素材の豆腐

 鮮やかな緑色の豆腐に目を奪われる。濃い豆乳とともにまろやかな抹茶の風味もしっかり感じられ、カツオと昆布でとっただしとの相性も抜群だ。

 「強い甘みが特徴の北海道産の鶴の子大豆と最高級の抹茶を使って、まる3日かけて作ります」と、八代目の若主人・左聡一郎さんが説明する。大豆を一晩水に漬け、ミキサーで潰し火に掛けて漉(こ)して豆乳を作る。そこに抹茶を加え、にがりで固め、一晩冷蔵庫で冷やす。

料理でお茶を使い分け

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