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こだわりの湯豆腐で身も心も温まる 八千代 (1/4ページ)

2014.12.25 15:20

身も心も温めてくれる名物の湯豆腐。この味を目当てに国内外から多くの観光客が訪れる=2014年12月1日、京都市左京区(志儀駒貴撮影)

身も心も温めてくれる名物の湯豆腐。この味を目当てに国内外から多くの観光客が訪れる=2014年12月1日、京都市左京区(志儀駒貴撮影)【拡大】

  • 炭火であぶる焼き魚。旬の鰆には杉の香が移り上品な味わいだ=2014年12月1日、京都市左京区(志儀駒貴撮影)
  • 聖護院カブラをすりおろし甘鯛とともに蒸し上げられた煮物椀=2014年12月1日、京都市左京区(志儀駒貴撮影)
  • 柚子の実をくり抜いた器に盛りつけられた肉料理2品。いずれも“和”にこだわった競演だ=2014年12月1日、京都市左京区(志儀駒貴撮影)
  • 輪切りにしたスダチを挟み込み、5層に重ねた鯛の昆布締め=2014年12月1日、京都市左京区(志儀駒貴撮影)
  • ぐつぐつと煮込まれたすっぽん鍋。だしにも定評がある=2014年12月1日、京都市左京区(志儀駒貴撮影)
  • 「文化と伝統を伝えたい」と話すおかみの中西裕子さん(左)と総料理長の本道敏行さん=2014年12月1日、京都市左京区(志儀駒貴撮影)
  • 南禅寺近くに立地する「八千代」。庭園レストランは気軽に立ち寄れる味どころだ=2014年12月1日、京都市左京区(志儀駒貴撮影)
  • レストランからのぞむ日本庭園は四季折々の表情を伝えてくれる=2014年12月1日、京都市左京区(志儀駒貴撮影)

 【京都うまいものめぐり】

 紅葉の名所、京都・南禅寺にほど近い料理旅館と庭園レストラン「八千代」は、湯豆腐と京料理の名店として国内外の観光客が四季を通じて大勢訪れる。特に冬場には、厳選した大豆から作られた軟らかい豆腐を口にすると、身も心もほっこりと温まる。東山を借景にした庭園にはモミジや松、サザンカなどが植えられ、季節の移ろいを感じながら京料理の数々を味わう至福のひとときは、訪れる私たちを虜にしてくれそうだ。

 八千代の起源は安土桃山時代に遡(さかのぼ)る。当時は魚市場を営んでおり、天正16(1588)年に豊臣秀吉から盛宴の用命を受けたと記録が残る。第二次世界大戦で魚市場は消滅したが、戦後まもないころに南禅寺の地で料理旅館を営むようになった。「首相を務めた吉田茂ら政財界の要人にも親しまれた」(おかみの中西裕子さん)という。

 庭師、小川治兵衛が手がけた日本庭園は、東山を借景に四季折々の表情を見せてくれる。

口の中に広がる「二重奏」

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