【京都うまいものめぐり】
京都随一のオフィス街、四条烏丸に昨年11月にオープンした「メキシコ食堂 ORALE(オラレ)!」は、京都にはほとんどない本格的なメキシコ料理を提供する専門店だ。約1年間、本場メキシコに住み、田舎の主婦や先住民族から現地の味を教わったというオーナーシェフが作り出すメニューの数々は、細部にまでこだわり抜いた文字通りの本場の味。京都はもちろん関西でも極めて珍しい驚きのクオリティーは早くも地元の女性たちの間で話題となっている。
メキシコの街並みを思わせるオレンジ色と水色が基調のカラフルな外観のお店に入ると、しゃれた雰囲気の店内では陽気なラテン音楽が鳴り響き、雰囲気はすっかりメキシコ気分…。
京都市出身のオーナーシェフ、池尻一也さん(40)は、30代で京都市内に飲食店を開業するが、見聞を広めたいとこの居酒屋をたたんで数カ月間、フランスやスイスなど欧州を旅した後、以前から尊敬していた人物がメキシコ料理店の店主だったことから、自身もメキシコに渡り、約1年間、現地の日本料理店に勤務しながらメキシコ料理を学んだ。