それから、もちろん基礎基本は大事ですが、単なる暗記・記憶型の入学試験ではなく、もっと多面的な入学試験を導入する必要があります。医学部を目指すような学生だったら、ある程度の学力を備えているということを基本に、面接をして本当に医者になりたいという志を持っているのか、医者になって何をしたいかというところを見て総合判断します。一方で、その大学に入って、トータル的な人間力が伸びるのか、その大学が4年間で志を持った学生に対し貢献ができているかということが、大学の評価にもつながっていくと思う。そういう入学試験に変えていきたいと考えています」
自分でつかむ意識
――下村大臣が望む大学で学ぶべき項目とは何でしょうか
下村博文氏「そういうことを聞くことが甘えなわけです。何のためにいま自分は生きていて、何のために大学へ行くのかという志を持ってほしい。人が与えてくれるものでも、大学が与えてくれるものでもなく、自分でつかむんだという意識が大切です。