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2020年変わる入試 下村文科相を直撃(上) 受験生に「志」あるか 総合判断 (2/5ページ)

2015.3.23 17:15

学生記者の質問に答える下村博文(しもむら・はくぶん)・文部科学相=2015(平成27)年2月10日、東京都文京区(4大学_有志学生記者撮影)

学生記者の質問に答える下村博文(しもむら・はくぶん)・文部科学相=2015(平成27)年2月10日、東京都文京区(4大学_有志学生記者撮影)【拡大】

 下村博文氏「そうなってしまうのは、本人の責任だと思います。これからドラスチックに大学入学試験を変えようとしていますが、入試を変えたところで、学生本人が変わらなければ同じことです。大学に入る目的が漠然としていて、入学後に後悔することになるのも、本人の問題です。それは制度が悪いとか国が悪いとかではないと思います。日本の大学とアメリカの大学の大きな違いについて、ノーベル生理学・医学賞を受賞した利根川進さんがこうおっしゃっていました。日本で一番難しい東大医学部は、100年たってもノーベル賞受賞者は0人だった。しかし、東大医学部ほど難しくないシカゴ大学は、大学の学部出身者だけで39人もいる。どこに違いがあるか。それはアドミッションポリシー、要するに入学試験が違うのだと。日本の大学は18歳の暗記・記憶能力の一発勝負の入試で判断しているけれども、シカゴ大学は、その学生がその後どれだけ伸びるかとか、どれだけ社会に貢献する人材が自分の大学から巣立っていくか、そういう基準で合否を決めている。利根川さんはそうおっしゃっていました。何によってその後伸びるかどうかが決まるかというと、『志』です。

『志』があれば…

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