「トリクルダウン」最初から期待できなかった? 上流~下流で広がる年収格差 (2/8ページ)

2016.2.28 17:12

 この調査は、正規と非正規とを区分するようになったのが平成24年からである。そこで同一比較が可能な、平成24年(2012年)と平成26年(2014年)とを比較してみた。この調査は「1年を通じて勤務した人」と「1年を通じて勤務していなかった人」に区分されているので、「1年を通じて勤務した人」のデータをチェックした。

 雇用数は195万人増えた一方…

 雇用者数は、年収ごとに集計されている。企業規模は資本金で区分されている。最小は資本金2000万円未満であり、筆者はそれを「中小企業」(以下、中小)とした。最大は資本金10億円以上であり、それを「大手企業」(以下、大手)とした。

 年収は100万円単位で区分されているが、筆者はそれを「800万円超」「800万円以下」「400万円以下」という3区分にした。筆者は、こんな印象を抱いているためだ。

「800万円超」上流のサラリーマン(いわゆるエリート)

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