「すいません、やったのは俺です」 取調室でカツ丼が出てくることはあるか? (2/5ページ)

2016.2.27 17:08

 推定無罪の原則により、容疑者はまだ犯人と決まっているわけではない。その状態でカツ丼を食べさせることは、絶対にNGだ。場合によっては冤罪を生み出してしまうこともある。空腹に耐えかねた容疑者が、実際にはやっていないものを「やった」という危険性があるのだ。

 冤罪にならないまでも、「あのときはカツ丼を出されたからはずみでうそをついてしまったんだ」と前言撤回し、捜査は行き詰まる。あるいは裁判において「食わせてやるから罪を認めろといわれた」と一転して無罪を主張ということになれば、警察への信頼は地に落ちる。

 そのため、取り調べでは、刑事と容疑者の正面からの心理戦が繰り広げられる。そこにカツ丼が入り込む隙はないのだ。

しかし、すべての取り調べが終わり、起訴され、あとは…

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

自分らしく人生を仕上げる終活情報を提供。お墓のご相談には「産経ソナエ終活センター」が親身に対応します。