財務省の貿易統計によると、昨年の包丁(テーブルナイフなど除く)の輸出額は3年連続で増加。輸出額は11月時点で、前年比約7億円増の約68億8千万円に達した。
和食ブームで海外の調理関係者の間でも、和食にはフグやハモのように素材ごとに専用の包丁があり、使い方にも鍛錬した技術がいることが知られるようになった。ある業界関係者は「そもそも和包丁がなければ和食はつくれない。和食とともに発展してきた包丁づくりの技術が、海外のプロの料理人にも見直されてきた」と指摘する。
品ぞろえで勝負
こうした和食ブームを背景に、百貨店や専門店などでは台所用品コーナーの和包丁を充実させている。