店で扱う包丁は、洋包丁も含めて約300種類。一番人気は、肉、魚、野菜のすべてに対応した三徳包丁(1万9800円)で、欧米や東南アジアなどから次々と買い求めにくる。昨年7月には東京スカイツリー近くにも出店し、外国人のリピーターが増えている。
「和包丁は口コミやネットで人気が拡大している」とビヨンさん。「切れ味を試し、ぴったりの包丁を見つけてほしい」と話す。
海外に活路
もともと和包丁は刀鍛冶などの鉄工技術から発展したが、国内では近年、スーパーマーケットなどで調理済みの食材が増えたこともあり、包丁を使う家庭は減少。中国などから安価な包丁も流入し、和包丁を取り巻く環境は厳しい。
そうした中、最近の和食ブームで海外に新たな市場が急拡大している。