中国、韓国、インド、中東…わかりにくい 日本人がイライラする理由 (6/7ページ)

2016.2.7 17:10

 宴会で仕事の話が飛び出すこともあるが、酔って大言壮語しないのもマナーだ。酔った勢いで投資するなどと口走ろうものなら、言質を取られてあとで困ってしまうこともある。

 宴会ではホストが座る席など序列が決まっており、それを無視すると先方の気分を害することもあるので、中国人スタッフとよく相談することだ。宴会ではほかに「乾杯のとき取引先よりも杯を低くする」などのマナーがあるので、事前に知っておく必要があるだろう。

 ほかにも中国には「時計やハンカチは(不吉な意味があるので)贈らない」などのマナーもある。プレゼントは大きく目立つものがよいとされる風潮があり、日本式に「つまらないものですが」などと謙遜する言葉は言ってはいけない。これらは「知っていればできる」基本的なマナーであり、日本人には比較的理解しやすいといえる。

 中国と同じく韓国も日本にとっては身近な国。前出の糸木氏は、かつて駐在した9カ国のうち、最も「話が通じやすい」のが韓国だったという。韓国も中国同様、酒の席でのマナーがあり、韓国の場合は「目上の人の前では横を向いて酒を飲む」などの決まりごとがある。相手の名前を韓国語で呼ぶときには「朴さん」「金さん」ではなくフルネームで呼ぶのが礼儀で、かつ役職もつけて呼ぶことが一般的だ。

年齢がある程度上がったら世間体を気にして「部長」という役職を…

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