毎年500億円…“残薬”をなくそう 「節薬バッグ」で無駄省く (3/4ページ)

2015.11.22 17:12

残薬の一例。飲みにくい漢方薬が残るなど、特徴は人それぞれという(日本薬剤師会提供)

残薬の一例。飲みにくい漢方薬が残るなど、特徴は人それぞれという(日本薬剤師会提供)【拡大】

  • 薬の種類や消費期限などの情報を記載でき、保存性も高めた包装「ESOP」
  • 奈良県大和郡山市で活用されている節薬バッグ

 大阪府内の薬局ではポスターなどで残薬整理を呼びかけているが、府薬剤師会理事の道明雅代さん(60)は「なぜ残るのかを解明することが大切」と指摘する。1日2食の高齢者に食後3回分の薬が処方されていたり、漢方薬が苦手で全く飲めていなかったり…。こうした場合は、医師がその事実を知って処方を変える必要がある。また、認知症の場合は1種類だけ飲み忘れたりしないように薬剤師が1回分を1つの袋にまとめることもできる。

 残薬を他人に譲渡したりすると、思わぬ危険も。例えば、高齢者が腰に貼るために処方された湿布薬を孫に渡し、孫がふくらはぎなどに貼って屋外で使った場合、紫外線と反応して光線過敏症を発症することがある。道明さんは「本人が過去の薬を使う場合でも、まず薬局に相談してほしい」と話す。

保存性も高めた新しい包装「ESOP」を開発

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