働き盛り世代を襲う「がん」 痛みや異常、放置せず受診を (4/5ページ)

2015.10.11 07:03

がんで亡くなった黒木奈々さん、今井雅之さん、川島なお美さん(左下から時計回りに)

がんで亡くなった黒木奈々さん、今井雅之さん、川島なお美さん(左下から時計回りに)【拡大】

 早期なら内視鏡手術も

 9月23日に乳がんであることを公表したタレントの北斗晶さん(48)は、毎年秋頃に乳がん検査を受けており、昨年の検査では異常は見つからなかった。今年に入り、右の乳房にチクッとする痛みがあるなど異変に気付いたが、検査を受けている安心感もあり、すぐに受診することはなかったという。聖路加国際病院ブレストセンター長の山内英子医師は「中間期がんといって、検診と検診の間に見つかるがんもあります。検診を受けていても、異変に気づいたらすぐに受診を」と呼び掛ける。

 上野医師は「日本人に多い、胃がんや乳がん、大腸がんなどは比較的治りやすい」と指摘。早期に発見できれば、外科手術をしなくても内視鏡手術で済むこともあるといい、「若い人は忙しく、痛みや異常を感じても病院に行かずに悪化させてしまいがち。自分や家族のためにもがん検診をしっかりと受けてほしい」と話している。

乳がん検診、半数が未受診

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