胃がんはピロリ菌
9月19日に32歳の若さで亡くなったフリーアナウンサー、黒木奈々さんは胃がんだった。
胃がんはかつて、塩分やストレスが原因とされてきたが、今ではピロリ菌による感染が重要な危険因子とされる。北海道大学大学院がん予防内科学講座の浅香正博特任教授は「40代までの感染者の場合、除菌によって胃がんの発生を90%以上抑制できると考えられている」と説明。若い世代こそ検査を受け、感染が判明したらすみやかに除菌するよう勧める。
除菌治療は平成25年2月から保険適用となった。除菌治療に手術や入院は必要なく、胃酸を抑える薬と2種類の抗生物質を7日間、朝夕食後に服用する。