転移する場合には、肝臓や肺が多い。大腸がんは進行が遅く、早期から転移が進むことはないため、上野医師は「早期に発見できればほとんどの場合、治癒できる」話す。
40歳以上は定期的に
大腸がんが疑われる場合には、消化器科を受診する。診断には、内視鏡を入れて大腸内を観察する「内視鏡検査」が行われる。がんと疑われる場合には、病変の一部を採取し、病理検査で組織を調べる。
早期発見に有効なのは、大腸がん健診の「便潜血検査」だ。便のなかに混ざっている血液を検出する。無料で受けられる自治体もある。上野医師は「早期発見のためにも40歳以上は潜血検査を受けてほしい」と話す。
再度、受診を
今井さんの場合は、異変を感じた昨年夏頃に、都内の病院を受診し「腸の風邪と」と言われたという。