生野菜のリスク認識を 冷やしキュウリで集団食中毒、二次感染にも注意 (1/4ページ)

2014.8.24 12:03

暑い時期は特においしく感じる生野菜。流水でしっかり洗って食べよう

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 静岡市内の花火大会で売られた冷やしキュウリを原因とする腸管出血性大腸菌「O(オー)157」の集団食中毒。508人が症状を訴え、115人が一時入院、6歳女児を含む5人が腎不全などを伴う「溶血性尿毒症症候群(HUS)」を発症した。肉の生食のリスクは知られるが、野菜の生食のリスクを認識していない人は少なくない。専門家は「もともと野菜はリスクが高い食品。生で食べるときは注意が必要」と呼び掛けている。(平沢裕子)

 原因は浅漬け?

 今回の食中毒の原因となった冷やしキュウリは皮やヘタをむいた後に調味液に漬け込んだもので、生ではなく、浅漬けといえる。伝統的な漬物は塩分や発酵によって雑菌や大腸菌などの増殖が抑えられることもあり、保存性が高い。しかし野菜を調味液に漬けただけの浅漬けは塩分濃度が低く、発酵もしていない。

 浅漬けが原因の集団食中毒はこれまでにもたびたび起きている。平成24年に北海道で8人が死亡したO157の集団食中毒は白菜の浅漬けが原因だった。17年に香川県の2つの高齢者施設で約40人が感染し、6人が死亡した集団食中毒も最終的な感染源は特定されていないが、浅漬けが原因の可能性が高いと考えられている。

キュウリを販売したのは露天商で漬物業者ではない

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