こうした機器はソフトバンクといったいくつかの通信会社からほぼ同時期に発売された。歩数、移動距離、消費カロリー、睡眠時間がカウントされ、データがスマホに送信され、それがアプリ(応用ソフト)で見られるシステムになっている。山田さんはそれを頼りにダイエットに励んだ。
一日たっぷり仕事をして疲労感があると体を動かしたと思いがちだが、エスカレーターや車を多用していれば実際の歩数や活動量は少ないはず。データが見える化されれば、そうした錯覚も減るだろう。
山田さんは別のアプリを使い、日々の食事の写真を撮影してスマホに収めている。「食事の摂取カロリーも自動で計算できるようになれば、カロリーの摂取と消費の差が分かるようになる」。そんな日が来ることを期待しながらダイエットを続けている。