老後資金の選択肢の一つ 「リバースモーゲージ」に注目 (1/4ページ)

2014.7.21 18:01

東京スター銀行の店舗でリバースモーゲージ商品の説明を受ける顧客。内容を十分理解したうえで利用したい(同行提供)

東京スター銀行の店舗でリバースモーゲージ商品の説明を受ける顧客。内容を十分理解したうえで利用したい(同行提供)【拡大】

 老後の生活資金を得る方法として、自宅を担保に融資を受ける「リバースモーゲージ」が注目されている。自宅に住み続けながらまとまったお金を手にできるのが特徴。金融機関各社が多様な商品を手掛けているほか、各都道府県の社会福祉協議会も低所得世帯向けに制度の運用を手掛けている。(竹岡伸晃)

 生活にゆとりを

 東京都内に住む会社役員の男性(74)は昨年、自宅を担保に東京スター銀行(東京都港区)から2400万円の融資を受けた。住宅ローンの返済や子供2人の教育費などにお金がかかり、「気づくとあまり貯蓄できていなかった」。

 年金や勤務先からの顧問料で生活はできるが、「人生を楽しむための余裕資金を得たい」と考え、借りることを決めた。子供の結婚費用援助などに使ったほか、「夫婦で海外旅行を楽しみたい」と夢を膨らませる。

 男性が利用しているのは東京スター銀行のリバースモーゲージ商品「充実人生」。本人名義の自宅を担保に一戸建て住宅の場合、最高1億円、マンションでは最高5千万円まで融資を受けられ、使った分にだけ利息がかかる。投資や事業目的以外であれば資金の使い道は自由。旅行や買い物、自宅のリフォーム、病気・介護への備えなどさまざまだ。事業を担当する同行ローンビジネスグループの原健二さんは「退職後、年金以外にある程度お金があれば生活にゆとりが生まれる」と説明する。

金融機関各社は続々とリバースモーゲージに参入

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