放送後、上司に休みが欲しいと訴え、翌日には故郷・徳島の実家に帰りました。
実家に戻ったものの週刊誌の記者から取材攻勢を受け、いとこが勤務する病院に入院する形でかくまってもらいました。そこから精神科のある病院に通いました。
診断は鬱病。でも、受け入れられませんでした。医療の取材をする機会も多く、鬱病の知識はありました。先生からは「脳の病気だから」と説明を受けましたが、「鬱病は精神的に弱い人がなる」という偏見があった。「自分がなるはずがない」と思っていました。
処方薬もほとんど飲みませんでした。もともと健康優良児で薬への抵抗感がありました。「人格が変わるかも」という間違った認識に縛られていたのです。