慢性腎臓病 年末年始のごちそうに多い塩分やリン取り過ぎに注意 (1/3ページ)

2014.1.1 11:02

右が普通の懐石弁当、左がCKD患者用にアレンジした懐石弁当。さつま揚げやエビ天を果実に、梅干しをゴマなどにすることで、食塩8グラム→4グラム、タンパク質45グラム→28グラム、カリウム1200ミリグラム→1100ミリグラム、リン630ミリグラム→460ミリグラムと栄養素をそれぞれ減らしている

右が普通の懐石弁当、左がCKD患者用にアレンジした懐石弁当。さつま揚げやエビ天を果実に、梅干しをゴマなどにすることで、食塩8グラム→4グラム、タンパク質45グラム→28グラム、カリウム1200ミリグラム→1100ミリグラム、リン630ミリグラム→460ミリグラムと栄養素をそれぞれ減らしている【拡大】

 腎臓の機能が慢性的に低下し続けることで、腎不全や脳卒中などの心血管疾患となるリスクが高い慢性腎臓病(CKD)。日本では成人の8人に1人とされ、食事のコントロールが欠かせない疾患だ。特に年末年始は塩分やカリウム、リンを多く含むごちそうを食べる機会が多いだけに注意が必要だ。(平沢裕子)

 塩分1日6グラム未満

 CKDの患者が最も不安に思うのは、腎機能の悪化で透析をしなければならなくなること。透析導入を遅らせるには薬物治療だけでなく、食事の栄養管理が欠かせない。日本腎臓学会の「CKD診療ガイド」では、塩分1日6グラム未満を目標にしているほか、タンパク質やカリウムの取り過ぎやリンの多い食事を避けるよう呼び掛けている。

 ただ、バイエル薬品(大阪市北区)が患者(CKDステージ4か5)173人を対象に行った意識調査では、透析導入を遅らせるため、塩分制限には73%が取り組んでいたが、タンパク質制限は45%、カリウム制限は36%と、塩分以外では実施率が低かった。

取り過ぎの状態が長期間続くと腎臓の機能が低下する

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