【2017 成長への展望】キヤノンマーケティングジャパン社長・坂田正弘さん (1/2ページ)

2017.1.16 05:00


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 ■IT・事務機器で攻勢 成果を顕在化

 --2020年12月期を最終年度とする長期5カ年計画の2年目を迎える

 「当社は中小企業に強いといわれてきたが、大手や中堅企業を重点ターゲットとして攻勢をかけてきた。その過程ではIT機器や事務機器の購入を検討する部門と緊密な関係を築き、仕事上の課題を聞き出した上での高度な提案が不可欠となるが、ノウハウが蓄積されてきちんと行えるようになった。結果としてBtoBビジネスの領域では一定の成果が出るようになったので、17年はさらに顕在化させたい」

 --成長を加速するための課題は

 「例えばネットワークカメラについては、東京五輪が開催される20年まで活発な投資が行われるため、17~18年が勝負の年となる。こうした中、1件当たりの受注金額が高い案件の場合、カメラを納めるだけでなく動画の処理や工事、保守に至るまで当社に任せたいという傾向が強くなっている。今まで以上にスピード感をもって対応できるようにするためにも、ソリューションや販売チャンネルの強化に向けたM&A(企業の合併・買収)や提携はありうる」

 --17年に力を入れていく事業領域は

 「印刷分野ではアナログタイプの機器に代わって、デジタル高速プリンターに対するニーズが急速に高まっている。製品的には他社と互角に戦えるので、営業とサービス体制を引き続き強化。専任スタッフの数を8割ほど増やす。印刷会社のその道のプロと対等に話すことができなければ、信頼を得られないからだ」

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