【2017 成長への展望】日産自動車社長 カルロス・ゴーンさん(62) (1/2ページ)

2017.1.5 05:00


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 ■三菱自動車改革しエコカーで相乗効果

 --三菱自動車と資本業務提携し、会長に就任した

 「昨年は経営幹部を派遣し、協力する分野を特定した。今年は三菱自を改革し、相乗効果を発揮する。日産自動車が自社開発を計画していたプラグインハイブリッド車(PHV)は三菱自の技術を使えば規模を拡大し、早期に市場投入できる。電気自動車(EV)でもデザインなどは違うが、プラットフォーム(車台)や部品は共通化する」

 --市場の見通しは

 「世界の2大市場を見ると、中国は昨年の好調が継続するだろう。米国も販売は高水準で推移しており、維持できれば満足だ。欧州は回復傾向が続いている。為替レートや原材料価格の変動は激しいが、(各国の)政府が行うインフラ整備など成長投資が補うだろう」

 --米次期政権は北米自由貿易協定(NAFTA)の再交渉を示唆している

 「(加盟国の)メキシコはシェア1位の重要な市場だ。生産でも米国やカナダなどへの輸出拠点として重要だ。(協定に)変化があったら対応を考えるが、それほど心配はしていない。米国が自国の利益を考えれば、メキシコの強い通商関係を守ることになるからだ」

 --部品子会社カルソニックカンセイの保有株を米投資ファンドに売却する

 「EVや自動運転、つながるクルマなどに技術の軸足が移っている。自動車業界はどの技術を自社に入れ、どれを外部に任せるかで進化してきた。カルソニックカンセイは日産子会社とみられることが他の取引の障害になっているので、独立して成長する余地が広がる」

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