【2017 成長への展望】三菱商事社長・垣内威彦さん(61) (1/2ページ)

2017.1.4 05:00


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 ■資源や食料の上流投資は長期視点で

 --トランプ米次期大統領就任で、米国や日本経済への影響をどうみるか

 「大減税やエネルギー開発推進、老朽化したインフラ整備に財政を積極投入する。となればどう考えても景気は刺激され、ドル高で株価も高い。1981年に就任したレーガン元大統領の経済政策『レーガノミクス』とうり二つだが、財政赤字を考えると、米国の好景気が1年か、4年続くかの見極めは今は難しい。日本も円安と株高で景気は良くなるだろうが、貯蓄ではなく、実際の消費につなげられるかが課題だ」

 --資源価格の上昇で経営環境は好転している

 「しばしの安らぎはあるかもしれないが、(2016年3月期に資源安で最終赤字に転落した)失敗や教訓を置き去りにすることはない。総資産や収益構造に占める資源の割合が高すぎた。16年度からの中期経営計画に盛り込んだ資源と非資源のバランスを見直す作業は道半ばで、構造改革の精神は堅持する」

 --ローソンの子会社化で大型投資を決めた

 「コンビニエンスストアのサービスはまだまだ変化し、成長できる。三菱商事と関係の深い地方スーパーや電鉄、銀行などと協業することで社会インフラとしての価値を上げたい。銀行業務に加え電子商取引への対応やヘルスケア事業へと広げたい。規模や利便性を追求するグローバル化商品を普及させると同時に、地方の優良スーパーとの提携を通じみそやしょうゆ、地元の漁協などの食材を使った弁当などをローソンにも取り込み、地方活性化にも貢献したい」

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