【2017 成長への展望】三菱商事社長・垣内威彦さん(61) (2/2ページ)

2017.1.4 05:00


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 --ノルウェーのサケ養殖事業など上流投資との相乗効果は

 「(商品企画などで)流通との相乗効果も期待している。相場の影響で損がでることもあるが、資源と同様に長期の視点で信念を持った投資で、あきらめずに踏ん張りたい。サケは天然資源だけでは乱獲で枯渇の恐れもあり、この事業経営には養殖事業を確立して安定供給するという使命がある。出資したココアやコーヒーなどのシンガポールの食品原料商社もアフリカの小規模農家の育成の社会貢献や将来のアフリカ市場開拓のためのネットワークにもなる」

 --米国のエネルギー政策をどうみる

 「従来の資源温存から、石油・ガスは開発して積極的に輸出する戦略に変わる可能性が高い。生産国として、カナダを含めた北米と中東の地位が入れ替わる可能性もあり、注目している」

                  ◇

【プロフィル】垣内威彦

 かきうち・たけひこ 京大経卒。1979年三菱商事入社。オーストラリア三菱商事(シドニー)、生活産業グループ最高経営責任者(CEO)オフィス室長、農水産本部長を経て2010年執行役員、13年常務執行役員生活産業グループCEO。昨年4月から現職。兵庫県出身。

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