--EV向け電池の生産子会社も売却する方針だ
「(事業化を発表した)2008年はリチウムイオン電池は市場になかったので、生産に乗り出した。だが、多くの大手企業が市場に参入し、自前で生産する重要性が低くなった。全ての技術に投資はできないので、優先順位をつけなければいけない。消費者は部品よりもクルマそのものに注目している」
--昨年11月に発売した主力小型車「ノート」が好調だ
「三菱自との提携の狙いの一つは、フルラインアップメーカーになることだ。将来的に小型車や軽自動車で存在感を示し、国内販売で(トヨタ自動車に次ぐ)2位になりたい。ノートで攻勢をかけ、自動運転技術を採用したミニバン『セレナ』も人気を博している。もっと新商品や新技術を投入し、2位を獲得できることを期待している」
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【プロフィル】カルロス・ゴーン
仏国立高等鉱業学校卒。北米ミシュラン社長、ルノー上席副社長などを経て1999年日産自動車入社。2000年6月に社長に就任し、01年6月からCEO(最高経営責任者)、16年12月から三菱自動車会長を兼務。ブラジル出身。