■新プラットフォームで安全優位性保つ
--米国市場を中心に販売が好調を維持している
「米国の好調は、安心・安全のブランドが浸透してきているのが要因だ。主力小型車『インプレッサ』の新型が昨年11月に現地生産を始め、本格的な販売は12月下旬。今年は新型が売れるので、全体の市場は伸びないと思うが、スバル車は伸びる」
--安心・安全機能は自動運転技術など開発競争が激しい
「安全性能の根幹はプラットフォーム(車台)だ。インプレッサで初採用した新型プラットフォームは衝突時に衝撃を吸収し、車内を守る性能を高めたので当面は優位性を保つことができる。(衝突回避ブレーキなど)運転支援システム『アイサイト』といった自動運転技術は差が縮まっていくと思うが、機能と価格のバランスで差を付ける」
--新型プラットフォームの車種展開は
「各車種の全面改良を機に展開していき、2019~20年に全車種に広げる。他社もプラットフォームの共通化を進めているが、費用低減が目的だ。富士重は安全性能を高めるために共通化を進める。他社とは思想が違うので競争せずに、優位性を保つことができると思う」
--生産能力の増強は
「昨年は米インディアナ工場の能力を21万8000台から39万4000台に増やした。18年度には43万6000台まで引き上げ、全体で約128万台体制をつくるので、需要に対応できる計画だ」