--米国販売の割合が大きく、為替レートの変動に左右されやすい経営体質だ
「為替を除いた企業の実力を高めようと(社内で)言っている。為替感応度を低くしようとすると海外の生産態勢を広げ、現在約100万台の販売台数を増やさなければいけない。それには新興国市場に進出し、小型車を開発するなど大手と同じビジネスモデルを採る必要がある。これは富士重と逆の路線だ。円高でも営業利益率が10%を確保できる魅力的な商品を出し続けることができるかが問題で、為替感応度を低くしようとする議論に入らない方がいいと考えている」
--4月に社名を「スバル」に変更する
「社長就任以来、ブランドイメージを上げる活動をしてきて成果が出てきた。社名を変えればイメージが上がるわけではないが、スバルに合わせて顧客の心の中で輝く星団のようなブランドになるようがんばろうと思う」
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【プロフィル】吉永泰之
よしなが・やすゆき 成蹊大経卒。1977年富士重工業入社。スバル国内営業本部長、専務執行役員などを経て2011年6月から現職。東京都出身。