TDR、ライバル上海開業も絶好調 中国客争奪「おもてなし」で商機 (5/5ページ)

映画「トイ・ストーリー」でおなじみのキャラクター。東京ディズニーランドでは雰囲気を盛り上げるため、多様なパフォーマンスが導入されている
映画「トイ・ストーリー」でおなじみのキャラクター。東京ディズニーランドでは雰囲気を盛り上げるため、多様なパフォーマンスが導入されている【拡大】

 05年に香港ディズニーランドが開園した際は、翌年度のTDRの来場数が前年度比で4%増加し、その後も増加傾向をたどった。TDRは上海や香港にはない、海をテーマにした東京ディズニーシー(TDS)という武器もある。「ディズニーの認知度が中国で高まれば、長期的にはTDRの業績にプラスに働く」(証券アナリスト)との見方は多い。

 ただ課題はある。価格だ。4月には大人1人の1日券で500円値上げし、7400円とした。値上げは3年連続。円高傾向が続けば、来場者数の増加を牽引(けんいん)してきた訪日外国人への影響が大きくなる。

 度重なる値上げでも「また来たい」と思わせるような不断の努力が、TDRには一層求められる。(大柳聡庸)