DeNAもPFNのディープラーニングに注目。折半出資で合弁会社「PFDeNA」を立ち上げ、AI技術の共同研究やサービスの開発を行うことを決めた。自動運転ベンチャーのZMPと提携して自動運転の実用化を目指しているDeNAの守安功社長は、ゲームやヘルスケア、自動運転などの分野でのAI活用を挙げた上で「無人運転の車をどう配車するのか、どういう経路を走らせるのかなど運行管制にもAIは重要だ」と強調した。PFNの西川徹社長は「ディープラーニングはたくさんのデータがないとできない。DeNAの各サービスによる膨大なデータを元に、AIにしかできないサービスを作り上げたい」と話した。
楽天は、ネット通販モール「楽天市場」の約2億点という膨大な数の商品分類や需要予測、商品レビューの表示などでAIを活用している。同じ商品でも商品名が違うこともあるが、学習が進んだAIは同じ商品だと認識して分類できるという。需要予測は、AIにいつどの商品の検索が増えるかなどをリアルタイムで分析させることで「ユーザーが多様化して売れる商品が分かりにくくなっている中で意外な商機を見つけることができる」(楽天技術研究所の森正弥所長)という。