2016.7.13 13:16
【ワシントン=小雲規生】米国などで人気が過熱しているスマートフォン向けゲーム「ポケモンGO」が世界各地で騒動を引き起こしている。
ゲームキャラクターを集めるために現実の街中を移動する利用者たちによるマナー違反への懸念のほか、犯罪に巻き込まれるケースも判明しているためだ。一方では開発に関わった任天堂の株価が急騰するなど、経済面でのインパクトにも注目が集まっている。
「神聖な場所でポケモンGOを遊ぶことは適切だとは思えません」
バージニア州内にあるアーリーントン国立墓地は12日、ツイッターで利用者に対してポケモンGOで遊ぶことを控えるよう呼びかけた。ワシントン市内の「ホロコースト記念博物館」もメディアの取材に対して、「ナチズムの犠牲者を追悼する施設でゲームをすることは極めて不適切だ」と表明している。
ヨーロッパの報道では、オランダのアムステルダム大学付属病院で、ポケモンGOの利用者が立ち入り制限区域に入り込む問題が相次ぎ、病院内でポケモン探しをしないよう訴えた。