出光創業家、昭シェル合併反対 株式33.92%「企業体質、水と油」効果疑問視 (2/2ページ)

2016.6.29 06:22

出光興産の本社(左)(東京都千代田区)と昭和シェル石油の本社(東京都港区)=28日午後
出光興産の本社(左)(東京都千代田区)と昭和シェル石油の本社(東京都港区)=28日午後【拡大】

 出光は今後、臨時株主総会を開催して合併承認を特別決議として株主に諮る予定だが、創業家は反対する見通しだ。出光の経営陣が第三者割当増資などで創業家の持ち株比率を引き下げるなどの対抗措置を取らない限り、合併できない可能性が出てきた。出光は「合併の意義を創業家に丁寧に説明し、理解を得たい」と話している。

 両社は昨年、経営の効率化を目指し統合することで基本合意した。国内需要の低迷から石油業界では企業統合の動きが活発化しており、最大手のJXホールディングスも3位の東燃ゼネラル石油との統合で合意している。

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【用語解説】特別決議

 企業の株主総会で審議される事項のうち、取締役選任などの通常の議案は、総会の出席者や委任状を出した株主の議決権の過半数で決める。これに対し、合併や定款の変更などの特に重要な議案は、議決権の3分の2以上の賛成が必要な「特別決議」で決定する。合併などは、年1回の定時株主総会以外に開く臨時の総会で決議することも多い。

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