電気の買い方・売り方いろいろ エネルギー業界の自由競争、これからが本番 (2/4ページ)

2016.5.29 07:10

中小スーパーチェーンを取り次ぎ窓口とした「スマ電」を店頭でPR=京都市左京区の「生鮮館なかむら」里の前店

中小スーパーチェーンを取り次ぎ窓口とした「スマ電」を店頭でPR=京都市左京区の「生鮮館なかむら」里の前店【拡大】

 アイ・グリッド・ソリューションズはこれまで主に事業者向けに節電コンサルティングを手掛けてきた。秋田智一エネルギー・プラットフォーム事業本部長は「これまで一般消費者との接点を持ち得ない事業だったが、スーパーに補完してもらう」とねらいを説明する。

 販売取り次ぎを担うのは同社が節電コンサルタントをしてきたスーパーだ。両社の関係性を深めるとともに、電力販売でスーパーと顧客とのつながりも強めることにもなる。

 スーパーではほかにも、滋賀県を中心にチェーン展開する平和堂が電力小売りに乗り出すなど、流通業界でも“安売り”競争も始まっている。

 再エネと“産地表示”

 電気の品質は、どこから買ったとしても一定で、違いはまったくない。それならばと“産地表示”で違いを演出するケースも出てきた。新電力の中には、再生可能エネルギー利用に力を入れ、供給する電力の電源構成を積極的に開示している会社もあるのだ。

太陽光パネルの遠隔監視サービスの利用者限定だが…

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