ライバル各社が、マクド跡地に狙いを定めるのはその立地の優位性にある。いずれも独自のマーケティングツールやノウハウで割り出した物件で、高い集客力が見込めるからだ。
マクドは「マックジス」と呼ばれる独自のマーケティングのプログラムシステムを保有し、その精度は外食産業屈指といわれる。各社も出店の事前調査に多くのコストと労力をかけているが、いずれもそこまでのノウハウは確立できていないのが実情だという。
マックジスは電子地図の上に国勢調査や商業時計、そしてマックの過去の出店データを組み合わせることで瞬時に売り上げをシミュレーションする。使いやすさとその精度の高さを武器に、1990年代後半には年間300店以上の大量出店を可能にしてきた。
特に採算性を考慮した出店判断ができることが特徴で、周辺のマーケットと過去の出店データなどから新規出店時の売り上げを予想する。