《業績についても厳しい質問が続いた》
--赤字になるということは、再建計画に無理があったのでは
高橋社長「赤字は本当に申し訳ないことだと思う。液晶事業の下ぶれが大きい。昨年以来続く、中国市場への見方が甘いことが大きく影響している。液晶は中型への移行が遅れた。BtoB(企業間取引)も苦戦した」
--赤字事業の構造改革が必要では
高橋社長「家電分野では赤字はデジタル家電だけで、構造改革の一環として特に中国での販促費を見直している。テレビ事業も黒字になっていくと思っている。液晶事業は中型など高付加価値製品に素早く移行していくことが必要。将来の話になるが、液晶は鴻海との相乗効果が非常に大きい。出資受け入れ後に工程や部材の調達で大きな相乗効果が出てくるはずだ」
《鴻海頼みの経営姿勢が強く感じ取られる高橋社長の返答。業績見通しも楽観的な印象で、会場の一部からため息が聞こえた》