京王電鉄は16日、2018年春に新型車両を使った座席指定列車の運転を始めると発表した。夜間の時間帯に、京王線新宿発京王八王子・橋本行きで運行する計画。利用客の着席志向の高まりに応える。
新型車両「5000系」は、朝や昼間の時間帯には車両の長手方向に並んで座る6人がけのロングシートとして運用。夜間の座席指定列車として走らせるときには2人がけのクロスシートに転換させる。約100億円を投じて、1編成10両で5編成分を新たに投入する。指定席券の販売方法や料金、列車名などは今後検討する。
首都圏の鉄道各社では、JR東日本が2020年度に、京王線と並行する中央線快速列車にグリーン車を連結する計画がある。私鉄では東武鉄道や西武鉄道、京成電鉄、小田急電鉄、京浜急行電鉄で夕方の時間帯に座席指定の特急列車を運転している。